知っておきたい爪の病気やトラブル

爪の色や形が変わったり、模様がでてきたりした事はありませんか?

体のあらゆる症状が爪に表れることから、『爪は健康のバロメーター』としても知られています。

そこで、今回は「知っておきたい爪の病気やトラブル」についてご紹介していきます。

①色調異常

爪の病気やトラブルは、色で判別できることがあります。

黄白色

爪白癬(つめはくせん)…

オニコマイコーシスとも呼ばれています。

白癬菌という、真菌(カビ)によるもので、爪甲が白濁・黄白色に変化してきます。

症状によっては、爪が分厚くなったり、剥離したり、変形したり、人によって異なります。

爪甲剥離症(そうこうはくりしょう)…

オニコライシスネイルセパレーションとも呼ばれています。

爪が末梢側(爪の先端の方)から剥離してくる状態で、剥離した部分は白く見えます。

カブレや外傷、カンジダ感染、甲状腺機能異常などによっておこります。

その他、ニコチン付着や内臓疾患、リンパ系の異常、新陳代謝の低下によって黄白色になることがあります。

青紫色

先天性心疾患、肺疾患

青白色

貧血症

緑色

緑膿菌感染(りょくのうきんかんせん)…

グリーンネイルとも呼ばれています。

緑膿菌によるもので、水回り・土の中・人間の大腸の中に常在している細菌です。

緑色なので、カビ(真菌)と勘違いされやすいのですが、緑膿菌は細菌です。

緑膿菌は、湿った環境を好みます。

爪の裏側から侵入し、繁殖し、外から見ると緑色に見えます。

爪白癬や爪甲剥離症は、感染しやすいです。

ネイルアートをしている方は、梅雨の時季や高温多湿の時季に、グリーンネイルが起こりやすいので、早めのメンテナンスをおすすめします。

黒褐色

爪下出血(そうかしゅっけつ)…

ヘモーレッジブルーズドネイルとも呼ばれています。

爪の下部に血液がたまり、爪が黒く変色する症状のことを指します。

過剰な力の加わりやすいスポーツなどの外傷や指を挟んだりした際に、発症する場合が多いです。

その他、薬剤の影響、メラニン色素増加、悪性腫瘍、アジソン病、金属性色素沈着によって、黒褐色になることがあります。

②形による異常

・バチ状指(ばちじょうゆび)…

時計皿爪ヒポクラテスネイルとも呼ばれています。

爪が全体的に大きくなって時計皿状に丸く隆起し、指趾末節が太鼓ばちのように肥大します。

バチ状指は、先天性の心疾患、肺疾患、肺がん等が原因として挙げられます。

・匙状爪甲(さじじょうそうこう)…

爪がスプーン状に凹むことから、スプーンネイルコイロニキアとも呼ばれています。

スプーンネイルは、貧血や鉄分不足、遺伝、職業等が原因として挙げられます。

ことができます。

③模様による異常

・爪甲縦条(そうこうじゅうじょう)…

爪の表面に縦の筋がいっぱい現れる状態。

主に、老化と乾燥が原因です。

進行すると、爪縦裂症(そうじゅうれっしょう)という、爪が縦に割れやすい状態になります。

・爪甲横溝(そうこうおうこう)…

爪の表面に溝が現れる状態。

爪を根元で固定している皮膚の部分へのダメージ(栄養障害、外傷等)が原因として挙げられます。

・爪甲色素線条(そうこうしきそせんじょう)…

爪に黒い筋が走った状態。

外傷や炎症に続発するものと、メラノーマと言われる皮膚がんの初期の兆候の可能性があります。

※黒い線が濃くなったり、太くなったり、変化がはっきりする場合は、皮膚科をした方がいいでしょう。

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